1948-02-06 第2回国会 参議院 文化委員会 第2号
○松野喜内君 私はこういうのは國民擧つての動向をどの方向へ向けるかということについて重點を置かなければならんと考えますから、從つて歴史的にも或いは子供の日とか、いろいろ分類方法がありましようが、總理廳の調べのところにも體育祭とか、文化祭というのが出て來ますが、私の特に強調し、國民をその方に向けなけれどならんといつて一番力を入れなければならんと思うのは、自然科學、科學の方面であります。
○松野喜内君 私はこういうのは國民擧つての動向をどの方向へ向けるかということについて重點を置かなければならんと考えますから、從つて歴史的にも或いは子供の日とか、いろいろ分類方法がありましようが、總理廳の調べのところにも體育祭とか、文化祭というのが出て來ますが、私の特に強調し、國民をその方に向けなけれどならんといつて一番力を入れなければならんと思うのは、自然科學、科學の方面であります。
文部省におきましては、基礎研究に關する補助金として、學術振興會補助金のほかに自然科學研究費がありますので、參考までに申添えておきます。何とぞ、以上のような次第でありまするから、御了承をお願いいたしたいと思います。 —————————————
○河野(一)政府委員 文部省におきましての自然科學の研究費、學振の豫算でありますが、これは當初豫算として五千萬圓計上をしております。
殊に自然科學と技術の面におきましては、日本の經濟状態は資源が乏しく人が多い。日本におきましては、根本的に經濟的の見地からいいましても、科學技術を振興しなければ、經濟的の再建というものは、非常に困難であると考えております。この面からも殊に自然科學技術の水準が高まるということが、國の文教政治の大きな目標でなければならぬことは、まことに御質問の通りであります。
本豫算におきましては、まず基礎科學研究のために、本年度自然科學研究費交付金を三千二百萬圓計上いたしまして、各重要研究機關に交付いたしておりますし、さらに國家の要望する問題であつて、研究がある程度まで完成し、いま少し研究すれば應用できるというような研究に對しましては、約千五百萬圓の科學試驗研究費補助金を交付してこれを助成しております。
私共のここに申しますのは、必ずしも自然科學に限る意味じやありません。併し重點を自然科學の方に置いておるのでありまして、人文科學も勿諭科學と見てよろしいのでございますけれども、文化勳章と科學勳章なり科學褒章というものに關係して、對立的なものにするか、或いはそれよりももう少し廣汎な意味、例えば勳章に對しまする褒章というような意味で考えてもよろしいかと思います。
で、現にこの文化勳章ができたときに、どなたでしたか、岡本綺堂さんでしたか、或いは誰でしたかが、文士が勳章を貰つて何になるということをいわれたことがあるので、實際私は自然科學者は勳章を貰つてどうするかというふうなことになつては、折角本委員會で若しこの請願を採擇した場合に、その結果からもそういう點も考えられまするので、どうも日本では何かいいことを奬勵するという場合には、法律でこれを奬勵する、或いは勳章をやると
仰せの通り全面的に見て確かに科學、なかんづく人文科學に比して自然科學の方面の足りなかつたこと、列國に比して殊にそうであると痛感しておる一人であります。新時代において政治方面の改良改革は固より必要でありまするが、これを學問という方面からも又變えねばならん。
次いで昭和十八年には従來専門學務局の中にありました科學課を發展いたしまして、科學局を設置いたしまして、科學研究、特に自然科學の研究に對して努力してまいつたのであります。
○清水政府委員 科學教育全般の豫算を主に考えておりませんでしたが、自然科學研究費が三千二百萬圓と、こちらの人文科學研究費が八百萬圓、科學試験研究費が千五百五萬圓、これで五千五百萬圓。そのほか研究機關の助成費とか、いろいろ雑多なものを加えまして、約一億圓になるのではないかという見當であります。